ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第212回
「食といのち」の不思議

虫歯のできる子、アレルギーの子、骨の弱い子、
そして、親を脅迫する子、自殺する子、
キレる子は、胎内・出産・育児の
「6年10カ月」の母親の「食環境」で造られている――という、
前・正食協会会長・岡田周三さんの指摘の続きです。

どうでしょうか? 
過食飽食に慣らされた若いお母さんたちばかりか、
「爺〜じ、婆〜ば」と呼ばれている
僕たち中高年夫婦の世代も、
改めて、この岡田さんのメッセージを
熟読玩味すべきだと思いませんか?

さて、この正食普及の大先達である
岡田周三さんには何冊かの著書があります。
その食養研修会では厳しい警告を鳴らすばかりではなく、
マクロビオティック食養生法の始祖である
桜澤如一さんに負けず劣らず洒脱で
ユーモアにも満ちた人でしたから、
中でも、座談会形式の
「食養問答録」(正食出版1987年)
という名著がとても面白い内容です。

マクロビオティックや正食の本というと、
偉い食養指導者の先生が、
東洋一元論と易と陰陽相克相補論に基づいた
難しい理論を述べたてるものが多いわけですが、
この「食養問答録」は、岡田さんが司会者となって、
自宅に集まってきた研修生たちと、
ざっくばらんに「食といのち」について
トコトン語り合う本音の本なのです。

ですから、読むと誰しもが
思わず心なごんでしまう――これが特徴です。

この著書は「健康と平和」誌(「むすび」誌の前身)
の連載コラムを単行本化したものです。

高校教師、会社員、医師、栄養士、繊維問屋勤務、
農業、薬局経営、美術商、学生、果樹園経営、
結婚相談所員、民生委員、主婦、織物業、
電器メーカー、婦人会長、材木商、短大生、
デザイナー、新聞記者、教師、美容師、生命保険員、
鍼灸師、宗教団体職員、会社経営、看護婦、鍼灸師・・・。
とにかく、岡田さんを慕って
「食養新生会」(正食協会の前身)
の問答座談会に集まる老若男女の皆さんの笑顔が、
行間に浮かびあがってくる何とも心温まる不思議な本です。

そればかりではありません。
きっと、読んだあなたも「うんうん」とエンパシー(共鳴)し、
「食といのち」の関係の不思議さに、
改めて魅了される内容です。

(続きはまた明日)


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2010年7月31日(土)

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