ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第226回
わが子の難病を「食」で治す(4)


生後6カ月で人工肛門の手術を宣告され、
目の前で息子さんが心停止した――
そのショックから、鈴木美感子さんが立ち直り、
「わが子の難病は『食』の改善で治そう」
と、母親としての覚悟を決めたときの話の続きです。
(「むすび」誌8月号()、巻頭特集より)

               *

●食べものをコントロールして
  体調を良くする

関根 鈴木さんの場合は、ほんとうに、
母親と子供のチームワークがうまくいった
ケースじゃないかと思いますね。
なかなか素直なお子さんですし、
だから自身でも体感しながら理解できたと思う。
さらに、母親が小学校の先生ですから、理解度が早くて、
いろいろ工夫したわけでしょう。

僕はガンになって、2年目ぐらいで、
鈴木さんと知り合いになり、
「ガンは食べて治す」という共著を出したわけですが、
そのときは、僕がガンの話を書き、
こちらはマクロビオティックの後輩でしたから、
料理レシピとか自然治癒力の話は鈴木さんが書いてくれて、
今にしては画期的な本でした。

鈴木さんが一生懸命、書評を頼みに、
地元の新聞社に持っていったら、
タイトルを見て、“ガンを食べて治すって、
ガンが治らなかったら誰が責任取るの”と断られた。
今とは状況が違いますけど、隔世の感がありますね。
この本の中で、鈴木さんは、
“母乳が赤ちゃんに影響する、よい「母乳環境」を作ることが、
我が子のいのちにとって一番大切なことだ”と書いています。

辛いカレーを従妹と試しに食べてみたら
“20分後に母乳にカレー味が出ちゃった”
“母親が食べたものが皆でてきちゃう”
“子供のからだつくりに全部影響している”
“こりゃたいへんだ”と。
このエピソードがいまでも印象に残っています。

確かにそのとおりで、息子さんの難病しかり、
よく新聞記事にも出てきますけど、
ウイルス性の白血病なども母親の体質に関係があって
何十年後に突然出てくるみたいなケースがある。
ともすると忘れられがちですが、
出産育児期の「母子環境」って、ますます大切なんですね。

ちなみに、正食協会の岡田会長のご尊父・
岡田周三さんが昔書いたものを読んでいると
次のような指摘があります。
「人間生長の時期を、大まかに区別してみると、
第一期が胎児時代(約十カ月)、
第二期が乳児時代(約一年)、
第三期が幼児時代(約五年)、
第四期が少年時代(約十年)ということになる。
ここまでで、いのち形成の土台作りの勝負はついてしまう」と。

鈴木 ほんとうにその通りです。

               *

(続きはまた明日)


「むすび」誌
http://www.macrobiotic.gr.jp/publication/musubi/top/


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2010年8月14日(土)

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