ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第232回
元気風水(1)「艱難 汝を玉にす」


暑いですね。というわけで、
暑気払いの「閑話休題」をひとつ。
題して、≪元気風水(1)「艱難 汝を玉にす」≫――
という話です。

さて、世界経済は崩壊する、
とくに、いま急成長の中国経済はダメになる・・・と、
したり顔で書いている記事が、
最近、さっぱり売れなくなった週刊誌や雑誌に散見しますが
はたして、こんな元気の失せた論者の言い分に
うなずいていてよいのか?

いくら、世界経済・パワーシフトが蹴つまづいたから、
ダメな政治家が跋扈しているからといって、
素人でもわかるような「憂国論、崩壊論」の予測で
糊口をぬぐっている世間追従型の経済学者や評論家には、
hiQの読者の皆さんならあきれ返っていることと思います。

こうしたパラダイム崩壊、先行き不透明な時期だからこそ、
論者と呼ばれる人たちは、
読者に元気のエネルギーを撒く大胆な役割が
待望されているのではないか。

その視点から見れば、
最近の邱永漢さんの中国経済や
中国株の展望論調は昔から終始一貫。
パソコンを前ににらめっこしている
自閉症タイプ(失礼!)の学者やジャーナリストと違って、
さすが、86歳にして、中国奥地はもちろん、
南米に、インドネシアに、
次なる「お金の流れ」「人の流れ」を
わが足で現地踏査している邱さんです。
その予見は、元気のエネルギーが漲っていると、
僕は感じています。

日本のメディアに跋扈する、
“世間追従”、“情報・後追い”のデータ分析に躍起となっている
意気地のない論者の意見に従っていたら、
せっかく面白い人生が台無しになってしまう――
これが偽らざる多くの読者の感慨ではないでしょうか?

洋の東西を問わず、古来、
「艱難 汝を玉にす」=Adversity makes a man wise.
という金言成句があります。
孟子は、「天の将に大任を是の人に降さんとするや
必ず、まずその心志を苦しめ、その筋骨を労す」といい、
聖書のパウロは「私は弱い時に強い」と金言を残しています。

むしろ、こうした先行き不透明な時代だからこそ、
「リスクは、大いなるリターンを生む」、
「ピンチはチャンス」
そして、「艱難 汝を玉にす」という金言を
処世設計のカギとして心しておきましょう。
ここに「悪い世の中を生き抜く知恵」がこめられているのです。
いつの時代も、先見予測も、
元気エネルギー探索のカギもここにあります。

さて、ちょっと、これからは
元気エネルギーを掴む「逆転発想」の話をしてみましょう。

古来、好き嫌いを超えて、
東洋には風水思想が根強く流れています。
風水などと言えば、西洋の学問にかぶれて、
その論理で飯を食っている論者は、
まさに「迷信」「俗信」と軽蔑しますが、
いわば、その真情核心には中国4000年のしたたかなる
処世予見の知恵が秘められ、
本来、いまの日本人の感性にも、いや論理にすら、
大いなる影響を与えているものなんですね。

明日は≪元気風水(2)「中国の金流・龍脈を見よ」≫
という話を書きます。


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2010年8月20日(金)

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