第237回
西洋機械論で「いのち」は解けない?
「むすび」誌8月号の巻頭大特集は、
題して、≪見つめる〜台所から見直す食の原点≫――
くしくも、ガンを切らずに治して12年の僕と、
お子さんの難病をマクロビオティック食養生法で
直した鈴木美感子さんの
≪難病は食べて治す≫の実証対談となりました。
その後篇を紹介したいと思います。
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鈴木 確かに、セラピーをやっていて
“あっ”と思うのは、
はじけたときかもしれないと感じるときです。
ほんとにすっきりするみたいですね。
関根 今の量子物理学にしたって、
結局は東洋哲学の世界と接触しています。
万物の根源というか、
みんな物質の最小単位は「粒子」であり、
「波動」である――という
二面性を持っているとしています。
最近人気の分子生物学でも、
生命体は機械のような静的に分析できない、
「動的平衡」状態にあるものだとしています。
つまり、とっくの昔に、桜澤如一さんが
「マクロビオティック食哲学」で指摘しているように、
いのちとは「陰陽調和」の中に
「淀んでいる」わけです。
要するに、今の西洋科学の「生命=機械」という
方法論では解明できないわけですよね。
人間の心と身体は、それに対応して
「調和される」ことを待っているわけで、
社会組織は科学的に分解する方法じゃない
成り立たないということは一方にあるけれど、
個人のいのちとか心の問題については、
そうした「機械論的な鎧」はちょっと横に置いておく
瞬間がほしいねということでしょうね。おそらく。
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続きは明日。
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