ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第244回
北京の病院で王振国医師と再会(2)


北京の王振国医師の最新の病院=
振国腫瘍病院を訪問。
王振国医師とは久しぶりの再会――。

最新の漢方点滴療法の実践、
さらに、西洋の研究所をしのぐ
「幹細胞治療」の研究開発も評判だが、
やはり、病院の特徴は、
王振国先生が長年推進している、
「四つの療法」の身・心・魂の
いのち全体のエネルギーをパワーアップさせる
統合医療の考え方にある――という話の続きです。

1.心理療法を重視。
心の問題が克服されなければ
どんなにいい薬でも治すことができない。
ガンの治療にあたっても勇気を持って、自分を信じること。
希望をもってあきらめなければ、楽しい人生が開ける。

2.中医学と西洋医学を合わせた総合療法の推進。
中医学(漢方医学)をメインに、
西洋医学をサブに治療方針を考え、
薬食療法を含めた総合的なガン治療に効果を上げている。
ガンの部位的な治療でなく、
身体全体の免疫力を上げることを重視。

3.退院後、リハビリ期の継続治療・回復治療を大事にする。
ガンは通常五年以内の再発、転移が問題。
医者の判断ミスや引き続き治療を受けなかったことで
多くの患者さんが再発し、亡くなっている。

4.食事療法を重視。
キノコ類をたくさん食べることに加え、
とくに豚血が消化器管のガン作用ありという。
病院の食堂の食事は、
中国東北部・長白山研究所にある
農園の有機食材を使った薬膳料理。

さらに、この「いのち全体を見る統合医療」の考え方を広げて、
いま、王医師の病院や研究所では、ガンのみならず、
アンチエージングや健康美容の製品も次々に開発。

新たな王医師の研究開発については、
hiQの主宰者・邱永漢さんもたびたび、
自ら「人体実験」し、また積極的な「企業アドバイス」をしたり、
その成果をこのコラムで紹介しているので、
皆さんもご存じの通りです。

また、この世界的な医療不安の時代です。
漢方薬を中心とした統合医療に活路を見出そうとする
患者さんも内外に増えているのでしょう。
こうした、新しい治療発想と実績により、
珠海、上海の病院はもちろん、
北京の王振国病院には、多くの海外の患者も訪れ、
日本人でも入院した人も増えているようです。

しかし、日本からの入院にはひとつ、僕の感想があります。
最新の医療設備や環境設備とはいえ、
医療制度の違い、中国と日本の習慣の違いはあります。
また言語の不便さは付きまといますから、
入院や治療を受ける場合は、
よく自らのサイドの体制も整えたり、
費用のことも考えてから慎重に検討する――
これに越したことはないと、僕は感じました。

ともかく、久しぶりに王振国医師の笑顔に迎えられ、
元気パワーを貰えたとてもうれしい旅となりました。


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2010年9月1日(水)

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