第252回
元気長生の秘伝「内径図」を入手(1)
大都会・北京のど真ん中にあるパワースポットの穴場・
道教寺院(道観)=「白雲観」に行った話の続きです。
奥の院には、道教に伝わる
秘伝「内径図」という貴重な石碑があります。
売店では、この拓本を掛け軸にして
販売していますから買い求めました。
いまなら、ひとつ、2,500円程度ですから、
元気養生、不老長生、さらに
気功や中国医学に興味のある人へ、
おみやげとしても最適です。
中国のおみやげというと
偽物の骨董陶磁器や掛け軸を買わされたりして
地団駄を踏みがちですが、
この「内径図掛け軸」は、古伝の石碑の拓本ですから、
正真正銘の本物に間違いありません。
さて、道教に伝わる秘伝「内径図」とは、
写真にように、座禅・内観・気功する人の上半身を
横から透視して描いた絵で、
身体を自然・風景になぞらえて、
宙身一体の気のエネルギーを感受し、
体内の気の流れをスムーズにすれば、
不老長生=仙人の道を掴めるとするものです。
画全体が、なんとなく
座禅瞑想している坊さんの胴体と頭に見えますが、
よく見ると、滝や池や山や樹木などの風景を構成する要素が
細密に描かれています。
これは、いまの時代から見ても、
なかなかの発想豊かなアイデアだと思いませんか?
道教に限らず、古来東洋では、
身体(小宇宙=ミクロコスモス)は
宇宙自然(大宇宙=マクロコスモス)のミニチュア構造であり、
気の流れを宙身一体に調和させれば、
不老長生は自ずから獲得できる――と考えてきました。
これが仙人道=道教の基本ですから、
身体の気の流れの道=経絡をスムーズにすることを
大事にするわけです。
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