第253回
元気長生の秘伝「内径図」を入手(2)
大都会・北京のど真ん中にあるパワースポットの穴場・
道教寺院(道観)=「白雲観」に行った――、
奥の院には秘伝「内径図」という貴重な石碑があり、
売店では、この拓本を掛け軸にして販売しているから、
おすすめだ――という話の続きです。
前回に引き続き、
秘伝「内径図」の解説をしましょう。
身体には、気のエネルギーをためる、
目には見えない「丹田」というツボが、
上・中・下にわかれて図解されています。
上丹田(頭部中央)、中丹田(心臓)、下丹田(臍下)
と3か所あり、
大宇宙の中心である北極紫微宮に対応する、
小宇宙の上丹田(頭部中央)に最終的に
気のエネルギーの流れを集めることが
最上とされているようです。
絵の下図では、
仙人が水車で気のエネルギーを上げ、
中図では織姫が糸車を回す。
上図では、碧眼の僧侶が頭部を支え上げている――
「元気長生のエネルギーを高める」という
分かりやすいイメージ内観図だと思いませんか?
道教とは、古伝の易や
老子の哲学や仏教の教理も取り入れたために、
ともすると、いかがわしい
俗信・迷信と思われがちですが、
個人の不老長生・福禄寿という
「幸福」を勝ち取るための、
じつに現実的な処世調和の養生法
といったらよいものです。
庶民にも分かりやすい内容となっているところが、
僕は面白いなあ――と考えているわけです。
これぞ、大都会の喧騒の中で、
心身の元気のエネルギーを高める
「パワースポット」の穴場だと感じました。
この宇宙身一体の気のエネルギー調和を表した
石碑の原図=「秘伝・内径図」が、
この白雲観の一番奥の石の壁に彫られていることは、
まだ、あまり、一般には知られていません。
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