ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第255回
食道ガンは「エリート病」?


僕が食道ガンになって、
「切らずに12年」、再発もせずに、
元気に過ごせたことは、なんとも有難いことでした。

「食道」という、食物を運ぶ臓器がガンにやられたといっても、
胃ガンや、大腸ガンなど他の消化器系ガンと同様に、
別段、それ自体で、「即、死ぬ」といった
土壇場に追い込まれることはないのですが、
まえにも書きましたが、
食道自体の部署が、肺や心臓といった
生命維持装置に近く、肋骨をへし折って、
のど、胸、腹の3か所を「三枚下ろし」にする、
むごい手術故に、その合併症で死を早める――、
退院後の合併症や副作用、
またリハビリに相当の苦痛と苦労を伴う――、
ここが問題なわけです。

それゆえに、有名人の食道ガン事例は、
芸能テレビや芸能週刊誌の
格好のテーマになって大騒ぎされることとなります。

原因は、美食飽食やタバコ、
そして過剰ストレスなどと言われます。
ま、一概には言えませんが、
職業的にエリート作家やタレント、
また、才能的、知的に優れている半面、
物心面でストレス過多の人にも多いようです。

最近も、小沢征爾、桑田佳祐といった著名人が
食道ガンの手術を超えて、
予後を果敢に闘っておられることは、
なんども報道されている通りです。

ちなみに、僕の親友の作家の倉本四郎さんや谷光生さん、
親しくさせていただいた漫画家の赤塚不二夫さん、
作家の川上宗薫さんなどは、残念にも術後、
いろいろ養生工夫をされましたが、
亡くなられました。

ちなみに、昔、このコラムでも紹介しましたが、
以下のようなエリート作家の方々が食道ガンと
闘って倒れました。
改めて、ご冥福を祈りつつ、
以下、抜粋して、再録しておきましょう。

≪世間に堂々と己のガンを公表している剛毅な人たちもいます。
やはり食道ガンに襲われた赤塚不二夫さんもその1人です。
赤塚さんといえば、40年前、僕が最初に出版社に勤めて、
担当になった漫画家でしたから、
病気まで同じになるとは、因果な縁ということになります。
当時「おそ松くん」という人気絶頂の漫画を描いていましたから、
毎週の締め切りに追われながらも、よく、気晴らしに
「シェー!」などとフザケながら
真夜中の新宿の歓楽街を徘徊したものです。≫

(次回に続きます)


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2010年9月12日(日)

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