ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第257回
食道ガンで亡くなった作家たち(2)


食道ガンはエリート病なのか?
親しくさせていただいた漫画家の赤塚不二夫さん、
作家の川上宗薫さんをはじめ、
作家の高見順さん、
立原正秋さん、 野間宏さん、井上靖さんと
そうそうたる文壇の逸材が世を去った――、
という話の続きです。
以下は、昔、このコラムで紹介した内容の抜粋です。

≪食道ガンからリンパ節に転移した
作家の川上宗薫さんにも、
現役の頃は週刊誌の連載小説をお願いし、
やはり何度か銀座のバーでお酒を
ご馳走になった思い出がありますが、
性豪作家と言われるわりには、
本当に気配りのある「いい人」でした。

「僕の命が危ないと思って闘病記を頼みに来たのだろう」
と笑いながら、
「遺作 死にたくない!」に続く、
最後の絶筆も雑誌に連載してくれました。
惜しい作家を失いました。

作家だけでなく、ロマンチストで
こよなくお酒を愛した学者、評論家
そして俳優にも食道ガンのケースが多いのには驚きます。

ノーベル物理学賞を受賞した
朝永振一郎さんは食道ガンと分かり、
声が出なくなる確率が9割以上という難手術にも耐えて、
亡くなられたと聞きます。
文芸評論家の亀井勝一郎さんは、
同じ頃、食道ガンで亡くなった
『高見順日記』を読み、
自分の症状を推し量りながら闘病したと言います。

作家のガン闘病の系譜については、
柳田邦男氏の
「ガン50人の勇気」(文春文庫)に詳しいので
知りたい人は一読を進めますが、
評論家の平野謙さん、
作家の阿部知二さんも食道ガンで
亡くなられたそうです。

また、ストレスの激しい仕事の
俳優にも食道ガンの犠牲者が多い。
小坂一也さん、岸田森さん、ちかくでは三浦洋一さん、
そして元アナウンサーの山川千秋さんも
食道ガンでした。(以下略)≫


続きはまた明日。


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2010年9月14日(火)

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