ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第289回
ガンを切る?切らない?――判断基準(1)

最近、テレビを見ていると、
ガンにかかった著名人、文化人といわれる人たちが、
自らのガンを告白し、
手術がうまくいって「おかげでガンが治った」
と報告する姿をよく目にするようになりました。

とても勇気ある行動として、視聴者は感動するわけですが、
一方で、1年もたたずにいのちを絶たれてしまう例もあります。
ガンって、ほんとうにミステリアスです。

僕の知る限りの患者さんを見ていると、
たしかにメスによる執刀と
患部摘出の『医術』は無事に終わっても、
術後、大抵が体調不良を起こす――
やがて再発や転移が発見されると、
どの大病院でも、再手術、歳々手術、
もしくはより強い抗ガン剤を投与する――
皆さんもご存知のように抗ガン剤は、ガン細胞も叩くが、
正常細胞も叩く、いわば「劇薬」
いや「毒薬」療法でもありますから、
体がダメージを受けることは間違いありません。

よほど頑強な体質の人でない限り、
多くの患者さんが、原発したガンそのものではなく、
ガン治療の副作用や後遺症、合併症で、
激しい疼痛に悶絶しながら、
いのちを縮めていくケースが多いのです。

ガンを宣告されれば、白血病のような血液ガン以外は、
胃ガンにしても肺ガン、肝臓ガンにしても
ほとんどが外科に回され、
よほどの末期ガン(第IV期症状)で
手に負えない場合でもなければ、
まずは腫瘍を切り取る「手術の選択」を余儀なくされます。

いまの大学病院やガン専門病院の治療ガイドラインでは、
次のような手順が「標準治療」とされているからです。
1.ガンの疑いで入院⇒
2.CT、MRIや内視鏡による病理組織診断⇒
3.ガン宣告⇒
4.手術可能と判断されたら⇒
5.早期ガンの場合は内視鏡や腹腔鏡手術⇒
6.進行ガンの場合は切開手術のみ、
  もしくは放射線+抗ガン剤+切開手術

これで治癒すれば幸運です。
しかし、大半の患者さんが
ガンの再発と転移の不安におののき、
やがて体の各部位にガンが浸潤、転移すると手術は
姑息的な治療法に過ぎなくなりますから、
強い抗ガン剤やピンポイントを狙う放射線のほか、
各種の免疫療法を施すことになりますが、
はたして、手術による完治力、延命効果は、
いわれるほど高いのか?

ガンを切る?切らない?――
その判断基準はどこに置けばよいのか?
ガン患者にとってここが最大の関心事です。


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2010年10月16日(土)

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