ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第290回
ガンを切る?切らない?――判断基準(2)

今の医療システムでは、
どうしても外科の医師にわが身を預けねばならないとすれば、
ガン手術の長所と短所をしっかり知っておく必要があります。
ずばり、手術には長所と同じくらいの欠点が
たくさん潜んでいます。

しかし、医師は、よほど、患者がしつこく聞かない限り、
「ガンは切れば完治します」といいきります。

幸いにも、僕の主治医の帯津良一医師は、外科医でありながら
「医師は患者の寂しさを分からなくてはいけない」と、
手術だけにこだわるのではなく、
代替療法や心身療法も組み合わせた、
いわゆる患者対話を第一とするホリスティック医療を目指す
日本でも珍しい外科医ですが、患者がもっとも悩む
「ガン切るべきか、切らざるべきか?」の選択について、
ズバリ、本音で実態を明らかにした
ガン専門のもう一人の外科医・土屋繁裕さんがおられました。

みなさんの中でもご存知の方もおられるでしょうが、
癌研病院をやめて、僕がガンに罹った頃、
日本で始めてのガン専門相談所
「キャンサー・フリートピア」を開設。
「医師の患者いじめに騙されるな」と
「ドクハラ」という流行語を流行らせた
患者のための「正義の味方」のような
人情味あふれる外科医でした。

残念にも5年前に過労で他界してしまったのですが、
土屋医師が残した著書に、どの外科医も書かない、
本音の手術選択の条件が明かされています。
素晴らしい良書ですから、ぜひ、皆さんと共に、
再読して見たいと思います。
その土屋医師の名著は、ズバリ、タイトルが、
「このガン切るべきか、切らざるべきか」(日本放送出版協会)
というものです。

その中に「手術選択の4原則」
=患者の判断条件をあげておられます。

1.手術による効果が他の治療より優れている
2.手術で失う犠牲の大きさと、
  手術で得る延命効果が見合っている
3.根治性、安全性、機能保存で、
  バランスのよい適正な手術計画が用意されている
4.1〜3の条件について担当医が詳細に説明し、
  患者が手術に納得して同意する


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2010年10月17日(日)

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