ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第77回
(最終回)帯津良一先生から本が届いた

13年間、僕の主治医を続けてくださった、
ホリスティック医学の草分け、帯津良一院長には、
本当に感謝していますが、また、
いかにも豪放磊落にして理智博識のエッセイ集が届きました。

題して、「まじめな人ほど病気になる 不良養生訓―」です。
普通の人から見たら、
ちょっとふざけたタイトルのようにみえますが、
これが長年、ガンなどの難病患者を見、
自らは「ゆったり、いきいき」と生きることを長寿の秘訣、
人生の楽しみとして貫いてきた、
ちょっとメタボで、布袋さんのように優しい、
温かみの触れる帯津さんの逆発想=いのちの真実。
それをまとめあげた軽快なエッセイだと思います。

作家の五木寛之さんや漫画家の東海林さだおさん、
俳優の榎木孝明さんらとのユニークで型破りの健康法も
紹介しながらの「不良養生法」
=「よい加減の養生法」の薦めですから
患者の方も家族の方も是非読んでみてください。
思わぬ、人生の逆発想の知恵も授かるはずです。

僕が特に面白かったのは、先生が紹介している
王貞治元監督の人生観・健康観でした。
王さんについては胃ガン術後4年目で
いろいろ工夫されている話は、このコラムでも前に書きましたが、
「今日が最後だと思って、楽しく食べる」
「今日が最後だと思って毎日、生きる」・・・です。
いい言葉です。

ま、ひとそれぞれに人生観はありますから、賛否は自由ですが、
僕の「日々游息」の生き方とエンパシーするところありです。
お陰で、術後、100日も超えて、なんとか過ごさせて貰っております。
もちろん、とはいえ、僕自身の日々は、
やはりよる年波によるエネルギーの衰えは、
若き日々とは、格段の違いについても体感直感しております。

このコラム連載も、俳人・正岡子規の伝ではありませんが、
「病症六尺」もどきに、
食道ガン、胃ガン切除、肝臓転移、膵臓転移という
末期的な症状も少しでも前向きに、
日刊形式で書かせていただきました。
しかし、毎日、パソコンを叩くのはだいぶ大儀、
億劫になってまいりました。

恐れ入りますが、今回を以て、日刊ブログの執筆は、
しばらく休止とさせていただきます。
今回も、長い間、有難うございました。
諸先生の縁や多くの先輩後輩の温情あふれる支えにより、
13年間を超えて生き続けたこと自体が「希望」であり
「奇跡」であると、直感しています。
いまはたっぷり「感謝」の気持ちでいっぱいです

大分、季節も春めいてきましたね。
先日、ふらふらと近くを散歩している最中に、懲りずに、
早春游句を数句したためました。
忘れないうちに、ブログ連載の最後として掲載さしておきます。

●おやつより 日向ぼっこが ご馳走様

●春近し 金剛(ダイヤ)きらめき 川面がゆるむ

●春が来た 杖(つえ)さん行こうよ 土筆(つくし)道

●湯けむりや 迦美(かび)の恵みの 気持ちよさ 
*迦美=日本古代のカミ=神の意味。太陽神のこと。

●燦々たる 迦美に抱かれ あの世かな

(*滞在中の箱根郷にて)

それでは、皆さん、それぞれに、お元気で!いきいきと!


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2011年2月8日(火)

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