上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第104回
相場は軟調ですが・・・

最近の相場は
牽引役や好材料が無いため
軟調な展開が続き、
面白くない方や
不安に思っている方も多いと思います。
しかし、個別銘柄を見ると、
当然ですが、動き出している銘柄もあります。
前にもご紹介した銘柄ですが、
最近の状況をお伝えしたいと思います。

【康師傅 メインボード 0322】

第65回でご紹介した銘柄です。
ご存知の通り、即席めんでは、
非常に有名で大きなシェアを持っています。
昨日(5/26)は17.98%高の、
2.1香港ドルで終わりました。
同社の第一四半期の業績が、
前年同月比2.8倍の増益になりました。
これは粗利益が改善し、
収益に貢献しました。

【上海電器集団 メインボード 1169】

同社に資産注入されたのは
第43回第66回
ご紹介させていただきました。
その後、株価は下落し、
ご紹介させていただいたときより、
約半値になってしまいました。
そして、昨日(5/26)15.13%高の
0.175香港ドルをつけました。

これは現在上海A株に上場している
「青島海爾」の親会社
「海爾集団」が保有している株式41.9%を
「海爾電器集団」に注入すると発表したからです。
「海爾電器集団」の売上は、
前年比89.4%増になったものの、
最終損益は赤字となっています。
今回の資産注入で分散していた資産を再編し、
世界有数の白物家電メーカーにするようです。

今回の「青島海爾」の取得と引き換えに、
新株の発行をするようです。
そのため、一株利益は
希薄化してしまいますが、
世界有数の白物家電メーカーが、
2円50銭ほどが妥当な値段か、
これから真価が問われます。

まだしばらくは、相場全体は
面白くない展開が続くかもしれません。
しかし、水面下では
着実に動き出しています。
これらの動きを見逃さないことと、
チャンスマンの前髪を
掴みそこなわないことを
忘れずにしたいものです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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