杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第11回
音と美の関係について

演歌歌手の小林幸子さんをご存知でしょうか。
知らない人はいないと思います。
紅白でのパフォーマンスは有名ですからね。
怖いもの見たさ?
で毎年瞬間視聴率が最高になったりなんかしています。
好き、嫌いの問題はここでは別にします。
私はいつも、「演歌だなー」という気分になり、嬉しくなります。

音楽のジャンルによって
歌手の雰囲気が違っていて、面白いのです。
シャンソン歌手には、シャンソン歌手の雰囲気があります。
金子ゆかりさんや、美輪明宏さんのようにエレガントです。
JAZZシンガーにはJAZZの雰囲気が
なんとなく漂っています。
クラシックの方は清々として、
背筋がピンと伸びた雰囲気があります。
ピアノのお稽古のときを思い出してみてください。
燐とした美しさは他のジャンルのミュージシャンには
ありません。
松田聖子さんは、いつまでも、アイドルちっくです。
彼女の雰囲気で小林幸子さんの歌は似合いません。
永遠の少女のようです。

彼女達はプロですから、
音楽に合わせて服装やメークを変えているとおもいます。
しかし、それだけでしょうか。
長年そのジャンルの音に囲まれているうちに
そんな雰囲気になってしまったというのも
事実ではないでしょうか。
音は女性を作り上げていきます。
最近、ガミガミ怒ってばかりいるなと思ったら、要注意です。
自分の声で、ガミガミした女性になってしまいます。


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