第18回
一歳百万円
「一歳若くなれるなら、百万円払う」
「十歳若くなるなら、一千万円。」
「二十歳ならば、2千万円」と言った人がいる。
中年の男性でした。
何故人は若さを求めるのでしょうか。
違う人と結婚し直したい。
もう一度、人生をやり直したい。
人それぞれあるでしょうが、
自分の可能性を最大限に生かして生きたい、
という願望が根底にあると思います。
女性の場合はいかがなものでしょうか。
「花の命は短し」で、
何もしないで美しい時代はすぐに終わってしまいます。
若いというだけでちやほやされる環境の日本では、
若くない年齢で人から大切に扱ってもらうためには、
小奇麗でなければなりません。
結局、人は自分のために、女性は若く、美しくなりたいのです。
一歳百万円を払う代わりに
女性はさまざまなものにお金を使います。
エステであったり、宝石であったり。
しかし、どうやっても
過ぎ去った時間を買うことだけはできません。
お金で買えない、大切な時間を人はみな今持っています。
そう、この瞬間。
そして、この瞬間の積み重ね。
若くありたいと願う根底には、
「年甲斐も無く、あんなことして」
と人から非難されるのを恐れているということも
あるのではないでしょうか。
人生の可能性をいつも最大限に広げて生きるために、
綺麗になりたい。
綺麗になることが、最終目的である女性は
きっと少数派なのではないでしょうか。
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