杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第30回
男性はみな消耗品でしょうか

男はみな消耗品である、と村上龍は言った。
朝早くから外に出かけ、夜も遅くまで働いています。
サラリーマンなど収入の殆どは家族に奪われ、
使う物といったら、車と時計くらい。
美味しい物ばかり食べていたら、
成人病になってしまいます。
お金持ちもお金を持っていない人も
女性ほど、物に対する享楽はたいした差がありません。
女性のために、消耗してしまうというのでしょう。

一方、女性が消耗しているのは美しくありません。
女性は自分自身を消耗してはいけないと思うのです。
疲れが溜まって猫背になっていたり、
悲しみに体を侵されているのならば、
女性は何をしても輝きません。
たくさんの美しい言葉や音をどんどん食べ、
消化して不必要なものを捨てていかねばなりません。
そう、女性はたくましいのです。
誰が、女性が繊細で細かなことに気が付くと言ったのでしょうか。
女性の奏でる音を聴いたことがありますか。
無骨でたくましいですね。

忘れてしまいましょう。
捨ててしまいましょう。
人が受け取ることのできる容量などしれています。
大切なことは、きっと栄養になっているはず。
男性の創り出すものをどんどん消耗して、
社会を活性化させるのは、女性のほうが得意です。
そして、得意技を男性にも教えちゃいましょう。
男性も消耗ばかりしていたら、
擦り切れて何もなくなってしまいます。
男性を消耗品にしないのは、女性の役目だと思いませんか。


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