第84回
消えてなくなる物にはお金を払いません?
今、生ライブのお店は流行っていません。
オーナーの道楽商売でなければ、
経営は成り立ちません。
しかも、一般のお客さんにとって会話をしたいときに、
大きな音量の音楽が流れているのが邪魔なようなのです。
音楽にわざわざチャージを払うのが
もったいないと考える人が多いと感じます。
それは、自分の栄養になる実感が薄いためです。
CDを流した方がお店にとっても安上がりで、
音量も簡単に調節でき、お客さんにとっても
お酒を飲みながら話も弾むというのが現状です。
化粧品の値段をざっとみていても、
洗顔料は洗い流す物ですから、
ほかの基礎化粧品に比べて価格が低いように感じます。
反対に一番高価なのは、肌に染み込む美容液。
ドラッグストアなどでぷらりと歩いていても分かります。
やはり音楽と同様、消えてなくなる物に
お金を払いたくないという人間の心理が働いています。
こういう人間の心理がある以上、
洗顔料(メイク落としも含む)に
高い値段をつけることは難しい。
けれど、値段の割に効果があるのが、
洗顔料ではないかと思うのです。
私も以前に3千円のクレンジング(化粧落とし)を
使ったことがありますが、
ドラッグストアの700円の物の方が使い心地がよく、
今はドラッグストア専門です。
大手メーカーの物でしたら安心して使うことができます。
美容液は百貨店で6万円、10万円物が出て
雑誌等で話題になります。
けれど、値段もさることながら、
カタカナの固有名詞が多く、私などパニック状態です。
年配の女性、お婆ちゃんはきっと私と同じでは?
消えてなくなる物にお金は払いたくない、
という心理を私たちは上手に利用してしまいましょう。
そこにはお値段の割に多くの効果があるのです。
女性が美しく年齢を重ねてゆくうえで、
まだまだこういった商品が
世の中にはあるとおもいませんか。
美しい音楽もその一つ。
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