第116回
節約疲れ>=<景気
「この所の節約疲れの反動からか、
日本経済は上向きになりつつあります」
とあるニュースキャスターが報道していました。
実は私も「節約疲れ」です。
奥様向けの雑誌を見ていると必ず、「節約特集」があります。
その記事を読んでいるだけで、疲れてしまうのです。
ただでさえ、サラリーマンは「生かさず、殺さず」
という給料しか会社からもらえないのです。
これ以上、「節約、節約」と惨めな気分になったら、
生きていることも辛くなりそうです。
元々物欲もそんなに強くないので、
せめて好きな音楽くらいは
不自由なくお金を使うくらいの潤いがないと、
何のために生きているのかわかりません。
「節約」を「工夫」と書き換えたり、
どうして反対の「財テク特集」に重点を置いてくれないか、
私は雑誌を立ち読みするたびに考えます。
節約特集を読んだだけで、「節約疲れ」した私に
先ほどのニュースはちょっとした朗報でした。
不景気になったら、「節約」してお財布の紐を締める、
景気が良くなったら
「散財する」ということに私は抵抗があります。
人生はいつも上手く行くとは限りません。
調子が悪い時にこそ、惨めな気持ちにならないように
生きて行くことの方が大切だと思いませんか。
生活の質を上げることは簡単ですが、
下げることはとても難しいように感じます。
ですから、お金持ちになった経験はないけれど、
比較的余裕がある時とない時と買い物のレベルを
変えないように心がけています。
基本的な生活にプラスされた
「潤い」も分り易いようにしているということです。
今銀座ではブランド店がどんどんと増えています。
日本の女性が節約に疲れ、
潤いを求めてブランドを買っているのでしょう。
私はブランド物が潤いの部分を占める、
ということは面白いことと考えています。
もし、それを買う余裕さえ無くなったら、
国産のバックか今流行りの布のバックになるだけのことです。
「潤いのバロメーター」の役割を日本の女性がブランドに
求めているというのはとても分かりやすいと思いませんか。
消費社会を支えているのは女性です。
節約は程々に、「粋な」お金を使うことのできる女性は憧れ。
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