杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第167回
病気予防の取って置きの習慣

何となく、風邪になりそうな時はありませんか?
「あっ、来そう」という感じ。
最近、上海に行った時のことです。
観光バスと外を何回も出たり入ったりして、
体温の調整が上手くできませんでした。
豫園に着いた時には、悪寒が・・・。
自分でも、頭が冷えてゆくのが分かりました。
豫園は一日の観光の中で前半のコース。
このまま熱でも出たら、後半の観光はおろか、
立っているのも辛くなりそうな予感。
帽子が無かったので、
Pコートのフードを頭に被り頭を暖めました。
その姿は美しいとは言いがたく、
観光ガイドの中国人のお姉さんにも
「面白い帽子のかぶり方ねー」とからかわれていました。
けれど、Pコートのフードは暖かく、
風邪の勢いがゆらりゆらりと落ち着いてゆくのが分かります。

私は風邪の様な病気になりそうになるとき、
試している方法があります。
それは、「自分と友達になる」のです。
風邪の予感がしているような時は、
身体に不快な不協和音を奏でている時です。
豫園で感じた、頭が異常に冷えている時、
フードで暖めたのと同時に、
「どう?暖かいでしょ?まだ冷える?」
と自分の身体に聞いてみました。
この時は頭の細胞に聞くイメージです。
フードの暖かさは心地よく、
まるで自分と友達になったように
調和して行くのが分かります。

最近、病気の予感があったにも関わらず、
根を詰めて一日を過ごした日がありました。
身体が悲鳴を上げているのを分かっていながら、
見て見ぬ振りをしたのです。
次の日の朝、私は起き上がることが出来ませんでした。
一日ダウンしてしまったのです。
私は布団の中で反省しました。
いつも思い通りに身体が動くと思っていたツケ。
「どう気分が悪いの?」
私は友達に聞くようにじっくり身体の声を聞きました。
そして少しづつ心と身体が調和したのが夕方。
ようやく布団から起き上がることが出来ました。
もしかしたら、私達の身体の一つ一つが
きちんと働いてくれるお陰で元気でいられるのかも。
自分と仲良くするのは、
身体と心が美しいメロディに酔っているような心地よさ。


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