杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第180回
年輪は美しく

今回で一旦、
区切りをつけさせていただくことになりました。
今までご愛読いただき、
ありがとうございました。
メールを頂いても、お返事も出来ずにいました。
この場を借りてお礼申し上げます。

「年輪を美しく生きるために、
どうしたらいいのか」
というテーマで180回書かせていただきました。
けれど本当の所、何をどうすれば
美しく年齢を重ねることができるのか、
なんていうことは分かりません。
それは、私が銀座4丁目の交差点で立っていても、
全く目立つことのない人だから。
少し音楽が好きなだけの、
何処にでもいる人ということです。

本当は、自分が何をしたら幸せになれるのか、
美しくなれるのかということを皆さん自身が
一番良く知っていると思うのです。
それを実行に移す時に、
「普通はこうしないでしょ?」
という知ったかぶりの人からの批判を恐れていたり、
ちょっとだけ勇気がなくて
一歩踏み出せないというだけのことでは?
けれど、その一歩を踏み出した人と
踏み出さなかった人とでは、
全く結果が異なってくるのです。

一人一人の持っている五感、六感を研ぎ澄まして
生活していればきっと彩り鮮やかな人生になると思います。
いつも自分が映画監督になったように、
「もっとこうした方が面白い物語になるなあ」
と手直ししながら一つの映画を完成させるように、
生きて行けたらもっと楽しく、
豊かなになる予感がしませんか。
本当に幸せな人はこうした作業の虜になっていて、
人の批判をしている暇などないのです。
それ程、自分の好きな物語、映画を作り続けることは
難しく、面白いということでしょう。

同じ時代を生きる皆さんに、
「こういう映画も、なかなか面白いね。
ここんとこだけでも少し真似してみようかな。」
などとこのコラムを通じて
少しでも思ってもらえたら、幸せ。
年輪を美しく重ねること。
それは生きている瞬間瞬間の時間が
自分自身、好きであることが一番大切だと思います。
世界中でたった一つの素敵な映画を、
どうぞ皆さん作り上げてください。
また何処かでお会いできますように。


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