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第11回
華僑は家業・投資の哲学をしっかり子孫に継承する(2)

車 到 山 前 必 有 路
車(くるま)山に到る前に必ず道を探す


<前回よりつづき>
オーナー経営者の華僑は、
本業のビジネス以外に大抵が個人資産で、
積極的に様々な投資を行っています。
投資・運用をする為に、個人財産管理会社を設立し、
投資のプロを高給で雇い、
様々な投資(上場株、ベンチャー投資、債券投資、
ファンド投資、不動産投資など)を行って、
個人の財産管理・運用会社の方が
本業ビジネスの上場会社より資産規模が大きいといった
逆転現象が起きている事すら見受けられるほどです。

台湾駐在員時代に、日本への
不動産投資アドバイザリー業務を通じて友人となったP氏は、
当時若干36歳で台北市の最高級ホテルの上場会社社長でした。
資産家の家に生まれ、中学まで台湾で少年時代を送った後、
親の教育方針で
アメリカの名門高校・大学・ビジネススクールで学び、
卒業後は投資銀行に就職して
アメリカ流の金融・投資哲学を徹底的に学んだ後、
26歳で独立しました。

家業は、ホテル・製造会社など複数の上場企業があるにも係らず、
父親は、まず投資の世界を学ばせるべく
10億円程度の資金を貸し与えて独立させたのです。
不動産投資の世界で大成功した彼は、
アメリカから帰国してから家業であるホテル会社
(ファイブスターホテルを経営する上場企業)の社長に就任し、
帝王学を着々と学び、
当時上場企業の中で一番若い社長として実力を発揮すると同時に、
日本の不動産投資の機会を虎視眈々と狙っていました。

この様に、華僑は師弟を育てる為に、
家業の哲学をしっかり家庭で伝承し、
必要な高等教育・語学教育は何かを見極め、内外で教育を受けさせ、
将来に役に立つ海外企業で修行させた上で、
投資・本業に就かせるという
戦略をもった教育を実践しているのです。


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2006年12月13日(水)

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