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第108回
インド不動産投資

BRICs投資で最も注目されているのが、インド株への投資。
読者の皆さんの中にも、
インド株関連のファンドに投資されている人も
多いのではないかと思います。

インド株は、残念ながら外国人は直接投資する事ができません。
アメリカに上場しているADRに投資するか、
ファンドに投資するかしか
選択肢が無いのが現状なのです。

投資といえば株以外にも不動産がありますが、
インド不動産に外国人は投資できるのでしょうか?

応えはNoです。
ただ、大規模投資であれば、
インドに法人を設立した上で、許されるようになっていますが、
オフィスビルであれば、5万平米以上の開発もしくは投資と、
かなりハードルが高いといえます。

アメリカからかなりの金額(1兆円近い)が
不動産に投資されており、
そのほとんどは、バンガロールを中心とする
インド南部高原地帯のハイテクビル関連だといわれています。

デリーでの取材で一番驚いたのは、
街のCBD(Central Business District = ビジネス中心街)の
古ぼけたビル群でした。

インドは、世界最大の民主主義国家。
ただ経済を社会主義的に運営していた弊害で
発展が遅れていましたが、
1991年からの経済改革で現在急発展のサイクルに入りました。

何故CBDのビルがぼろビルばかりかというと、
地権者・テナントの権利が強く、
地上げが限りなく困難だからだそうです。

一流のテナントが入るビルでも、
ロビー、エレベーターは古びており、
天井からは電線・ケーブルが垂れ下がり、
廊下には裸電球が吊り下がっています。

街の中心の開発は無理だということで、
郊外の空き地に膨大なニュータウンの建設が
いたるところで始まっています。
近い将来、郊外に
街の中心が移る可能性が大きいのではないかと感じました。

IT関連企業に勤める若い高給取りエンジニアを中心に
マンションを購入する動きが急速に進み、
こうした郊外に数多くの住宅開発プロジェクトが進んでいます。

ただ、住宅の質は、中国より7−8年遅れている感じです。

インド自体、中国より10年近く遅れている事を考えると、
まあそんなところかと、変に納得してしまいます。

ただ、中国の後を追っていることを考えると、
中国で起きたことを知っている人にとっては、
インドで次に何が起こるかが予測できるという点で、
中国で何が起こったかがわかっている経験者が
インドでビジネスをするのが面白いと感じています。

しかし、45度の気温のデリー。
50歳を過ぎた私には無理だと半分諦めています。


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2007年8月17日(金)

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