時代の美意識

第5回
ぶれない生き方を大事に

仕事でも生き方でも、大切にしてきたのが初心からぶれないこと。

最近とくに感じるのは人間は勘違いの生き物だなということ。
たとえば誰かに褒められたとき、
それを「己の実力」と勘違いしてしまうと、
その勘違いが驕りになり、生き方がどんどんぶれていってしまう。

ぶれれば初心からどんどん離れて、
「こんなはずではなかったのに」になってしまう。
人間関係も生き方も仕事も複雑になって、
手に負えなくなると人のせいにしたり、
過剰に反応してますます複雑にしてしまったり。

勘違いから端を発して、生き方が貧しくなってしまうことが
人には起りやすいと思うようになりました。

とくに私のような年齢になると、間違っていることをしても、
もう誰も注意してくれません。
それだけに自分で毎日
「これでよかったかな、
こういう言い方をしたけれど理解してもらえたかな」、
「こういうふうに動いているけれど間違っていないだろうか」
と基本に戻って見直す、反省するようにしています。
そうやって考えていくと、ぶれないでいられるのです。

初心に戻るというのは、自分が決めた核から離れないということ。
「人を美しくする」が、私の生き方&仕事の核です。

ときにはくたびれ果ててグチが出そうなときもありますが、
そんなときは
「あなたは、自分が好きでそれをやっているんでしょ」
と戒める”もう一人の自分”の存在が
初心に戻ることを促してくれるのです。
進みたかった方向性が見えてきて、
横道に逸れてしまっていたことなどもわかります。

「初心忘るるべからず」も、常に心に留めている言葉のひとつ。
生き方の核として決めたことから、
ぶれずに逸れずに生きていくことを
この先も大事にしていきたいと思います。


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2009年5月26日(火)

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