中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第2回
中国古陶磁器はハイテクの結晶

いきなり突拍子もない事を書いて
連載を中止させられるのもあれですので、
しばらくは真面目にいきます。
皆様も真面目に読んで下さい。

前回、中国古陶磁器にはロマンがあると言いました。
逆に、私は日本やその他の国の陶磁器も
知識的には知っていますが、
それらには全くロマンを感じません。
何故かと言えば、
それらの源流を辿れば結局中国に行き着くからです。

そういう意味で、
私が中国古陶磁器に魅力を感じる理由はこういう点です。

1 最先端の技術の結晶
2 息を呑む芸術性
3 希少性
4 流動性のある財産としての価値
5 贋作との戦い

これらについて、
順を追って説明していきます。

先ほど現在の世界中の陶磁器の源流は中国にあると言いましたが、
中国で苦心の末生み出された技術は
当時の世界の最先端であったという事です。
今でこそ、
陶磁器は単なる美術品そして日常品という概念がありますが、
特に多くの作陶技術が開発された宋時代において
陶磁器は化学的な知識を結集させて作った崇高なもの、
つまりハイテクの最先端だった訳です。

数知れぬの失敗作の中に生まれた
偶然の逸品だけが生き残るような厳しい世界。
そしてその偶然の産物を再現する為に費やされる努力。
大袈裟ではなく、
命をかけて生み出されたような逸品が
後世に僅かながら残された訳です。

そういった点から、
私はまず中国古陶磁器が
当時のハイテクの最先端だった事に強く魅力を感じるのです。

 
←前回記事へ

2007年10月17日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ