第34回
2007年の中国を振り返って・・
今年も残す所あと15時間余りとなりました。
皆様にとって、2007年はどんな1年だったでしょうか?
個人的な立場で振り返ると、
今年は日本人として
日本の将来を本気で按じ始めた年だと言えるでしょう。
そして07年の中国を一言で表すと
「大きく伸びた一年」だと私は表現します。
今年も中国の経済成長は留まる所を知らず、
年間のGDP成長率は11%超える事は確実のようです。
そして本格的な資産インフレが始まったと言えるかどうか
分かりませんが、
株も不動産も年初からは順調に騰がってきています。
私がコラムを担当する「中国骨董」や
絵画など美術品もどんどん新高値で取引された年でした。
そして何よりも、格差問題が大きいとは言え、
今年は都市部の人々の収入の伸びが加速している事を
実感した年でもありました。
「上海から日本に旅行に来てお金を使いまくる」
今年はこういう人を現実に沢山見ました。
日本以外の観光地でもそういう中国人を沢山見ました。
世界経済的には、
米国発サブプライムローンの破綻問題をきっかけにした
金融機関の大きな損失と信用収縮などにより、
世界景気の先行きが怪しくなり出した年だと言えるでしょう。
ここまでは高速道路を鼻歌混じりの楽しいドライブでしたが、
ところどころ穴のあいた荒れた道を目の前にして
ようやくブレーキをかけ出したというところでしょうか・・
来年の中国経済を予想すると、
まず少し減速しつつある世界と
どう関連付けるかという事になりますが、
そういう問題の中での中国経済を
08年も引き続き楽観的に見ています。
それと08年中には、
香港ドルに何らかの変化があるのではないかと期待していますが
どうでしょうか?
とにかく、08年の中国経済は北京五輪の開催もあり、
更にスリリングな一年となりそうです。
今年はありがとうこざいました。
来年も宜しくお願いいたします。
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