中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第93回
Qさん(93回)記念 特別コラム

本日のコラムは、
記念すべき93回目のコラムとなります。

中国5000年の歴史・・話半分としても2500年。
邱永漢先生の9で割ると2500÷9=約277。
という事で、
少なくとも277回以上の連載を目指します。

私はこのコラムの初回で
連載の目標を上のように277回と決めました。
そして、そのちょうど1/3である
第93回を一区切りとして考えてきました。

この記念すべき93回、
邱先生に対する私の思いを書いてみたいと思います。

邱先生は色々な顔を持っておられます。

純粋な直木賞作家としての顔、
そして日本株の神様と呼ばれた時代の顔、
そして大事業家としての顔、
そしていち早く中国株を日本人に紹介した中国株の神様としての顔、
そして現実に人々と交流をされる邱友会主催者としての顔。

どういう顔の邱先生と最初に出会ったかによって、
その人が持つ邱先生の印象が決まると思います。

しかし、恥ずかしながら私が最初に邱先生に出会ったのは
上に書いてあるどの顔でもありませんでした。

私が「邱永漢」という名前を知ったのは、
実は「食は広州にあり」という邱先生の著書からでした。

この本と出会ったのはもう20年前になります。
当時、何故か私は日本で出版されている
中国料理関係の書物を読み漁っておりました。
しかし、本物の中国料理について書かれてあるものは非常に少なく、
あったとしても中国での出版物か
イメージの湧きにくい活字だけの本でした。

そんな中、「食は広州にあり」というタイトルの本を見つけ、
それを読んだ時の感動は忘れられません。

この本はよくある有名作家の食道楽本とは一線を画しています。
食に纏わる文化や
中国人の人間性などにも言及されておられますが、
料理の作り方に関しても
非常に具体的且つ専門的に書かれてあります。

私が中国に関心を持ち、
実際に中国に行ってみたいと思い始めたきっかけになったのは、
株でも経済でも古陶磁器でもなく、
この「食は広州にあり」という本から垣間見えた
中国の食文化の素晴らしさなのです。

邱先生が株の神様だと知るのは、
それから随分時間が経ってからの事でした。

この続きは93×2の第186回で・・

 
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2008年5月14日(火)

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