中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第192回
激動の一年を振り返って・・

まず、今年も一年間、
私の拙いコラムを読んで下さった皆様に感謝いたします。

当コラムの連載開始は07年の10月でしたので、
ちょうどこのコラムと共に
我々は株式市場大暴落の一年を過ごした事になります。

世間では100年に一度の金融危機から
大不況と言われておりますが、
私個人的には何とか大きな被害を受ける事もなく、
こうやって1年間楽しくコラムを
書き続ける事ができた事を感謝しております。

今年は、スピードを上げ過ぎていた世界経済に
突如急ブレーキがかかった1年だったと思います。
例えれば、整備された田舎の農道を
シートベルトもせず軽トラで飛ばしていたら、
横から突然イノシシが飛び出してきて
急ブレーキをかけた
という感じと言ったら良いのではないでしょうか?

とにかく、運転していた者は
フロントガラスに頭をしこたま打ち付け大出血し、
荷台に山積みされていた大根は崩れ
周囲に飛び散らかってしまった
というのが現状の世界経済でしょう。

今はまだ、運転手の止血(流動性の確保と政府救済)と
大根の整理(在庫調整と新規投資調整)を
必死に行っている段階だと思います。

とにかく、全ての金融資産の価値が目減りし、
好景気を当て込んで為された設備投資や
すでに生産された製品などが不要になってしまった訳です。

ですので、今はまだ世界中に
モノが余っている状態にあるにも関わらず
需要は激減しましたので企業活動が
最悪の時期を迎えている事は火を見るよりも明らかです。

特に借金をして、大きな設備投資をしてきた企業は
相当苦しくなるのではないでしょうか?

そういう意味において、
経済の落ち込みは今年で終わる訳ではなく、
本格的に悪化するのは来年になると心しています。

中国株の方もまだまだ波乱含みだと考えていますが、
基本的に株価は相当先を織り込んでいきますので、
景気の底が株価の底ではない事だけは
いつも頭に入れて取り組んでいきたい所です。

とにかく、来年も楽しくコラムを書き続けていきたいと思いますので
宜しくお願いいたします。

 
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2008年12月31日(水)

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