中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第199回
中国古陶磁器よもや話

骨董品や美術品収集などの趣味を持つと、
人生の幅がとても広がる事は言うまでもない事でしょう。

例えば、株をやっていると視野がグーンと広がり、
今まで意識すらした事のない世界経済にまで
関心を寄せる事になります。世界経済に詳しくなると
他の国に興味が湧いてきたり、
外国の文化を勉強したりするようになったりします。
勿論、歴史や過去の偉人達についての興味も
どんどん湧いてきます。

そういう意味で言うと、
株をやっている人とやっていない人では、
良い意味でも悪い意味でも、
普段生活している上での意識の持ち方が大きく変わってきます。

骨董収集でも全く同じで、
骨董品はその品物が持つバックボーンを知る事で
大きな魅力を感じ、愛着と収集欲が出てくるのです。

骨董は、知れば知るほど奥が深くなっていき、
その楽しみも増していく訳です。

「この焼き物とても綺麗だなぁ〜」
それだけで終われば絶対にマニアにはなれませんし、
マニアにならなければ楽しみにもなりません

私は、何かを始めるなら「マニア」と呼べる程
深くまで突き詰める事が好きです。

浅く広くではなく、深く狭くです。
マニアになる為には、初期の努力が必要です。

これは、株などの投資でも同じ事で、
やはり最初はとっかかりの部分を勉強する事が欠かせません。
これを面倒臭がる人に人生の深い味わいは得られません。

では、どうやってマニアになる為の
とっかかりを作れば良いのでしょう。

これは簡単です。
まずは骨董を一つ、自分のお金を出して買ってみる事です。
これは株も同じですが、自分のお金を使う事が大切なのです。

最初に選ぶ一品は、偽物でも本物でも良いから自分が見て
「いいなぁ〜欲しいなぁ」と思った物にして下さい。

そして、家に帰ったら
それがどうゆうものであるのか調べるのです。

調べる為には、書籍も必要ですし、
書籍で分からなければ他の骨董屋さんに聞く必要も出てきます。

そうしている間にどんどん知識が増えていき、
更に骨董収集に対する欲も湧いてくるのです。

そして、一つの骨董品のバックボーンが理解できるようになると、
ただ「綺麗だなぁ〜」と思っているだけでなく、
骨董品の本当の価値を感じられるようになります。

そこまでくると、
一見ただの汚い焼き物に億の値が付く理由が分かってきます。

それが「骨董を知る」という事なのです。

そして、一つの芸術を好きになれば、
必ず他の芸術の良さも理解できるようになります。

私は中国古陶磁器収集を始めてから、
絵画や現代アートそして他の国の骨董まで
ありとあらゆる事も楽しめるようになりました。

楽しめる事が増えるという事は、
一度きりの人生が今までよりも
少しは楽しいものになるという事です。

物事を楽しむ為には、
やはり最初の一回転目は自分で無理に転がす事が必要です。

そうすると、あとは雪だるまのように
ゴロンゴロンと楽しみが大きく転がっていくのです。

私が中国古陶磁器に興味を
持ち始めた頃に買った明時代の杯
「このオッサンは一体何をしているのか?」
という疑問が私の興味を引いた
 
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2009年1月16日(金)

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