第277回
フィナーレ
今回が最終回となります。
まず、支離滅裂なコラムを自由に書かせて下さった邱永漢先生、
また編集作業でご迷惑ばかりおかけした
編集部の皆様にお礼を申し上げたいと存じます。
本当にありがとうございました。
私のコラムでは、テーマである中国古陶磁器から脱線して
中国株また中国料理など中国に関する事を
私の思うがままに書いてきました。
それは、中国古陶磁器のコラムだけでは、
陶磁器に関心のない読者が見てくれないし、
真面目な話ばかりでは全くつまらないと思ったからです。
そんな思いで、古陶磁器、株、料理などの
つまらないコラムをランダムに書いてきた訳ですが、
書いているうちに私は、
この3つは決してバラバラなテーマではなく、
これらを貫く一つの大きな流れのようなものを
感じるようになりました。
もし、それを読者の方も感じておられれば、
私はこのコラムを書いてきた意義があったと思います。
その大きな流れとはこんな事です。
今でこそコピー大国だなんて揶揄されているが、
過去何千年もの間、中国という国は
世界をリードする超大国であり
且つ最も技術が進んだ先進国であった事を再認識できた。
その流れは、共産党の新中国誕生後
一度断ち切られたかのように思われたが、ここに復活。
経済面、芸術や文化面、食生活面などにおいて
今後更なる発展が見込まれるという事。
そうです、5000年の歴史、話半分としても
2500年の歴史の中において、
中国は100年ほどの一時的な停滞を余儀なくされましたが、
ようやくここにきてその停滞から脱出しようとしている
という流れを感じる事ができました。
特に1000年以上前に今の世界中にある
陶磁器の原点を作った中国人の創造性と忍耐力
そして技術力には驚かされ続けています。
これが復活すれば、今後の中国はどうなっていくのか?
ちょっと恐ろしい気さえします。
それでは本当に最後となりました。
閲覧者の皆様、私の拙いコラムに付き合って下さった事、
本当にありがたく思っています。
どうしても、私にカムバックして欲しい方がいるのなら、
ハイQ編集部のFAXが永遠に切れないほど
「天青庵コラムの再開を希望する」と流し続けて下さい。
あなたは営業妨害で逮捕されますが、
私は再度hi-Qに復活することでしょう。
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案内役のテンテンとチンチンです。
長い間見てくれてありがとう! 再見!! |
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