何でも体験してビッグになろう 食わず嫌いがあなたを小さくする
「間」を知らない奴は間抜けだ
人生には道草というのがある。飲食街を歩いていたら、バーの名前に「道草」というのがあって、なるほど、と頷いたことがあった。近頃のわけのわからないカタカナの名前のバーよりはずっと気がきいていると思った。
道草を食っておれば、馬だって目的地に辿りつくのには手間をとる。ついでに申せば、「速い」という言葉は長い間、「馬」が代表した。「いますぐ」「直ちに」という言葉は、今でも「馬上」と中国語はいう。「いますぐ行きます」といってくる時は、馬に乗ってとんできたのであろう。その馬でさえも、道草には勝てないところがあるのである。
「馬」も大切であるが、「道草」も大切である。文章を書く要領だって、息せき切って走り続けたのでは読者が草臥れてしまう。時々、たづなをゆるめて道草を食っているような情景描写も必要である。日本人は「間」を大事にする国民で、適当な間隔をとって物事をすすめる要領を知っており、「間」をおくことを知らない人間のことを「間抜け」と呼んでいる。愚かな人間のことを「間抜け」といった表現をするのはおそらく日本人だけであろう。
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