「間」は人間が一息入れる時間のことである。一息入れる時間は、煙草を吸う時間であったり、一杯やったりする時間である。もちろん、休息の時間であるから、この時間を何に使おうと人の勝手だし、原則として、その人の好きなことに使うべきものではあろう。しかし、「好きなことを自分の仕事に選べ」というのが私の主張だし、皆さんももし選んだ仕事が自分の好きなことであれば、「間」を入れる瞬間もないことになってしまう。そこは人間だから、同じ好きなことであっても、一種類だけではなかろうし、目先を変えることが休息になる面もあるから、時々、気晴らしをやる必要はあろう。
世の中に「気晴らし」のタネになるものは数えきれないほどある。さきにもふれたように、「気晴らし」について最もたけているのはイギリス人で、ゴルフからサッカーからテニスに至るまで、元祖はすべてイギリス人だし、また仕事の終わったあとのパブを発明したのも同じようにイギリス人である。
さらにアフタヌーン・ティーもイギリス人の発案で、ティーはもともと、中国人のものであったが、アジアに進出してきたイギリス人が、それを本国に持ち帰ってイギリス人の習慣にしてしまった。イギリス人が「気晴らし」を重んじた時代はイギリス人が七つの海にユニオン・ジャックを翻した時代でもあり、それだからこそ「気晴らし」が重んじられたのであろう。
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