夫婦で住むということになると、リビング・キッチンのほかに、最低二つの部屋があることが望ましく、どんなに狭くても喧嘩をした時に別々に寝られるようでないと困るのである。
従って七坪ではどうにも狭すぎて、最低十坪は必要なような気がする。事務所にする場合でも、七坪だと、三つも机を入れたらもう一杯になって、応接セットが入らなくなるし、応接セットを入れて、机を二つ入れようとすると、コピーの機械の置きどころもなくなってしまう。
どんなに小さな会社だって、社長に従業員の二人くらいはいるのが普通だから、ワンルーム・マンションは七坪より十坪の方が使い道が多いであろう。
お金の関係で、七坪をさらに狭くして五坪にしたワンルームを建てているマンション屋が多いけれども、私は逆に十坪前後の部屋をたくさんつくるようにアドバイスをしている。十坪前後なら、夫婦単位の住居としても、零細企業のオフィスとしても、ミニミニの最低の要求を充たすことができるから、結構需要が多いのではないかと思う。
こうしたミニミニ・マンションが存在できるのは、それらのマンションが都心部に集中していて、都心部で仕事をしている「働き人間」たちの時間の節約に貢献しているからである。
「近くて便利」というのが唯一のメリットなのである。それなのに、何を勘違いしたか、住宅公団はもとよりのこと、民間のマンション業者まで人里離れた遠隔地にマンション建てるようになった。通勤に不便なうえに、部屋が狭すぎては、何のためのマンションかわからなくなってしまう。
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