結婚の経営学

亭主関白も先はもう長くない
中国人のカカア天下ぶりに対して、日本では亭主関白が一応、売り物になっている。一歩外へ出ると「男には七人の敵がいる」そうだが、外部の社会はすべて男の世界である。仕事の相手も男だし、飲み食いも男同士で行くし、女がシャシャリ出るチャンスは滅多にない。女性を口説く場合でも、「俺についてきてくれるか?」と、自分が先頭に立って走っているような感覚で物を言う。
しかし、さだまさし君うたうところの「関白宣言」のセリフを読んでもわかるように、日本の男の亭主関白は表向きの看板みたいなもので、実情はかなり違っている。日本の男は人前では女房に威張って見せるが、炊事や洗濯はもとよりのこと、タンスの中のどこに何が置いてあるかまで、すべて女房任せだから、一人では何もできない。その証拠に亭主が死んだ後も、女はあと何十年でも生きているが、女房に死なれると、男は再婚でもしないとすぐ後追いをする。なかには家事だけでなく、家計まですべて女房任せで、月給袋はそのまま封を切らずに女房にわたし、「家のことは、皆、お前に任せるよ」と、家の中のことは一切関知しないという男の人も多い。
西洋の男の人は、そんな話をきくと、とびあがらんばかりに驚くが、日本の男は平気で女房に白紙一任をする。やむを得ず、女の方が家計に明るくなるばかりでなく、貯蓄の仕方、お金の動かし方、財産のつくり方まで一切、女が切り盛りしている家庭も結構たくさんある。
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