同棲生活も安全ではない
アメリカで一緒に暮らしているカップルのうち四組に一組はいわゆる同棲で、正式の結婚をしていないそうである。アメリカのように離婚の風潮の盛んなところで、結婚してもどうせすぐに別れるのなら、「結婚しないでも同棲で間に合うじゃないか」、ということであるが、それでは女がひどく不利な立場になるんじゃないか、と日本人ならすぐに考えてしまう。
しかしアメリカのように、離婚を申し出るのがほとんど一方的に女であり、いったん裁判にかけると、裁判官が何でもかでも女に有利な判決をしてしまう国では、被害を蒙るのは男の方が多い。男親でも我が子に対する愛情は決して女親には負けないと思うが、裁判官は子供は女親につけることが多いし、男には慰謝料と養育費の支払いを命令する。月に一ぺん、きめられた日に子供たちにあうために、別れた妻の近くに職を求めて住んでいる男親は多いし、失業して慰謝料と養育費が払えないために、刑務所に入れられている人もある。別れた妻に新しい配偶者ができて、子供を連れて遠くへ移転してしまうようなことが起こると、それこそどうしてよいかわからなくなってしまう。アメリカにはそうした「シングル・ファーザーの会」などもできて、デモをやったり、同じ立場にいる男親の裁判の支援をしたりしているが、女に同情的な気風の強いところでは風向きをかえることも容易でなく、大きな社会問題になっているのである。
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