"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第7回
日本の新興市場にも面白い銘柄が出てきました

今の仕事の立場上、
中国株、ベトナム株、BRICs、モンゴル株、日本株など
いろいろな国の株を同時に見なくてはなりません。
そんな中で、最近割安だなーと思う中の1つは
実は日本の新興市場株だったりします。

日本の新興市場の株というと、
06年1月のライブドアショックで
やられたキズが癒えない人も多いでしょうから
「えー! 今、日本の新興市場なんてダメダメ、損するって。
今は中国株だよ」
との声が聞こえてきそうです。
もちろん、何度も書いていますように、
中国株は中長期でまだまだいけると思いますし、
別に中国株よりもそちらを奨めるわけではありません。

ただ、そういう声が聞こえるからこそ、
ほとんどの人が日本の新興市場株に手を出さないため、
いよいよ割安な銘柄が出てきているのも事実です。
たとえば、年間成長率が30%以上あるのに、
PERが10倍割れといったような、
なかなか魅力的な銘柄もいよいよ出てきました。
もちろん、今買ってもいつになったら騰がるかわからないし、
たとえば、日本の低金利を利用した
世界的なキャリートレードの歯車が
どこかで狂って逆回転を起こし、
世界的に株価が崩壊すれば
さらに株価がさがる可能性だってあります。

それに、これから買って、
中国株の上昇を横目に見ながら、
いつになったら騰がるかわからない株を抱え続けるのは
物凄く辛いと思います。
しかし、高値から半値八掛け二割引となり、
横ばいでずっと鍋底を這うような株価推移をしているような株で、
上記の成長率やPERの条件を満たすような株を買って
長期的に保有すれば、
そう大けがはしないように思います。
また、そういう株を仕込むのは、
株価が横ばいなだけに、
高値を追い続けている株を買うより楽だし、
割安だから、すごくワクワクします。
それにきっと今後5年や10年タームで考えれば、
日本の新興株ブームがもう1度ぐらいは起こる可能性は
高いと考える人が多いのではないでしょうか。

きっと株で上手く儲けられる人というのは、
こういう数年タームの株価の波を
うまくとらえられる人なのかなとも思います。
まぁ、言うは易し、行うは難しなんですが。

 
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2007年7月3日(火)

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