"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第8回
ベトナムの証券会社での出来事

ベトナムに行くと証券会社で仕事をしたりすることがあります。
で、そこの日本語の担当者の方と色々お話しするのですが、
この前、面白いことを言っていました。

「ここに来る日本人の方は、
みんな戸松さんのベトナム株の本持ってくるよ。
そして、わからないところにマーカー引いて、
付箋をつけてくる。
そして一個一個全部私に質問する。
わからないところみんな一緒。
もう私何ページに何が書いてあって、
どういう質問があるか覚えてしまったよ」

実は前回行っていた時も、
ちょうどベトナム株の本をお持ちになって
いらっしゃっていた日本人の方がいらっしゃってまして、
案の定、一個一個質問をしていました。
で、どんな質問が多いの?と聞いたら

「日本の証券会社や銀行を基準に考えている方が多いよ。
同じようなサービスができないのか?って。
もちろん出来る物は出来るけど、出来ないことも多いよ。
でもその時に私、言ってあげるよ。
日本とまったく同じサービスできたら、日本人、
みんなやるから、あなた儲けるチャンス無いよ。
不自由だから儲けるチャンスある」

なんとなく面白くて少し笑ってしまったのですが、
でも、新興国に投資をすることって
そういうことなのかなーと思いました。
それでもベトナムの場合、
日本語がしゃべれるスタッフがいる
有名な証券会社があるからいいですけど、
その他の国の場合、
日本語がしゃべれる人がいるのは稀ですからねぇ・・・。
でも、外国人にとって口座開設や
売買のやり方が大変なところほど、
割安な銘柄が眠っている傾向は確かにあるような気がします。
やる人が少ないから当たり前と言えば当たり前だし、
そういう国の株が中国株と同じように
必ずしも騰がるかというとそうとは限らないのでしょうが・・・。

余談ですが、私(戸松)にしかわからない質問もよくあるそうで、
「それは戸松さんに聞いてよ」
と言っているそうなので、
メールアドレスを教えても良いですよと言ってきたのですが、
今のところ、質問のメールはまだ来ていません。

 
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2007年7月5日(木)

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