"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第10回
祖母の縁が導いてくれた初出版

突然ですが、
私は唯物論を中心に物を考えていて、
神様とか超常現象の類はほとんど信じません。
ただ、不思議な縁というのは感じることが少なくないのです。
今回は株の話しとは異なりますが、
私がはじめて本を出版した時にまつわる
「縁」のお話しをしたいと思います。

私は1995年ごろから中国株を始めたのですが、
当時はインターネットもありませんでしたし、
中国株自体を扱っている証券会社もほとんどありませんでした。
そこで、自分自身で中国株のことを調べているうちに、
それなりに詳しくなってきたので、
この中国株の面白さをもっと、
多くの人に伝えることはできないかなと考えました。
当時は普通のサラリーマンでしたから、
マネー業界や出版業界にコネがなかったので、
本の企画書を作って、
マスコミの連絡先が一覧になった本を買ってきて、
かたっぱしからその企画書を
数十社の出版社に送っていったのです。

しかし、名もない青年が送った、
しかも当時は全然話題性もない中国株の企画書など、
ほとんどが無視される状態でした。
先方から折りかえし連絡が来ることは皆無で、
電話をかけても、検討しておきます・・・
といって連絡がそのまま無いのは良いほう。
「株の本なんて、素人が書く物じゃありませんよ」
といった軽い叱責を受けるところがほとんどでした・・・。

当時株の本と言えば目をギラつかせた
相場師風の年配の方が書くのが常識でしたらから、
20代そこそこの若者が株の本を書く
ということ自体が奇異に見えたのも仕方の無いことでした。
しかし、1社だけ、
その企画書をきちんと検討してくれた出版社があったのです。
最終的には5年近くの準備期間を経て、
その出版社から「10万円から本気で増やす中国株」
という本が出版されることになったのですが、
その出版社の場合、
たまたま送った企画書を編集部長が最初にご覧になって、
なかなか面白いと感じていただき、
なんと先方からご連絡をいただいたのです。

実はその出版社というのが、
私の祖母の家だったところから2〜3分のところにある出版社で、
小さい頃に、よくそのビルの前を通っていたのです。
そして、祖母のお墓もその近くにあります。
数十社という会社に送ってこちらから電話しても、
全部けんもほろろな返答しか得られなかったのに、
祖母のお墓の近くにあるその会社だけは、
先方からご連絡をいただき、
出版までたどり着いた、
というのは神様を信じない私でも
祖母の縁を感じずにはおれない出来事でした。

 
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2007年7月12日(木)

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