"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第15回
サッカーアジアカップとベトナム株

サッカーのアジアカップでは日本は残念ながら準々決勝で敗退、
原稿執筆時点では韓国と3位決定戦を戦うことになっていますが、
ベトナム株をやっている立場からすると、
今回のアジアカップは
別の立場から面白い視点で見ることができました。

ドンタムタイルというOTC銘柄があります。
ドンタムタイルの社長は起業家の旗手的存在としても
非常に有名な方です。
何度かお会いしていますが、
いつもその人柄や事業展開のスケール観に感心します。
財界人でもありながら、
ベトナムの国会議員でもあり、
政界に太いパイプがあります。

ドンタムタイルはその名前にあるとおり、
ベトナムで建材のタイルの生産をしている企業ですが、
最近では、その他の建材や不動産、
金融分野にも進出しています。
同社はベトナムの私営企業では珍しく
ベトナムのサッカーのプロリーグに
「ドンタム煉瓦 ロンアン」
という、人気チームを保有しています。
有力な選手を集めている上、
ブラジル人監督を招いたことからも有名です。
その「ドンタム煉瓦 ロンアン」の選手が
ベトナム代表チームのキャプテンを務めていたのです。

ちなみに民営企業でサッカーチームを保有して有名なのは
他にホアンアインザーライ(以下、HAGL)
という会社があります。
このHAGLは英国強豪サッカークラブ・アーセナルと
マーケティング協力で提携を発表しニュースになり、
HAGLの株価が急騰したことがあります。
少し前なら、ベトナムのサッカーチームが
アーセナルとの提携なんて考えられなかったことですが、
ベトナムのサッカーも進んできました。

このような経緯があるので、
テレビ画面とかインターネットのサッカーサイトを見て、
どこかに
ドンタムタイルやHAGLの名前が出ていないかと探しましたが、
これがほとんど見つかりませんでした。
テレビでも日本選手の所属チームは表示しますが、
ベトナムの所属チームは表示されませんでした。
当たり前といえば当たり前ですが。

しかし、このように海外の株式をやっていると
いろいろな角度から物事を楽しめるようになるのも、
特典の1つです。

 
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2007年7月31日(火)

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