"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第17回
ベトナムのリアルタイム株価

ベトナムの証券会社に
チャンアン証券という新興証券会社があります。
チャンアンとは昔のハノイの呼び名で、
その名の通り、ハノイに本拠を置く証券会社です。
日本語の感覚からすると、
チャンアンという名前の語感が
少し頼りなさそうな感じがしますけど、
ベトナム第5位の銀行であるベトナム開発銀行や
VNPT(ベトナム郵電公社)が大生株主である証券会社です。

ブローカー業務・ディーラー業務・アンダーライター業務・
投資コンサルタント・証券保管業務と
証券会社の5つの業務、すべてをこなします
(アンダーライター業務は
保証金の高さからやらない証券会社も多い)。
このため、将来的にはVNPT傘下の企業の上場に関して、
アンダーライティングをやっていく計画があります。

同社のホーチミン支店の開設パーティーがあったので
出席してきました。
支店の開設パーティーとしてはけっこうな人が集まっており、
社長のコイさんの人脈の広さが伺えました。
ちなみに同社のホーチミン支店は
ホーチミンの中心部から、
空港まで行く途中にあります(3区)。
ちょうど現在建設中のサコムバンクの
本社ビルの近くにあるのですが、
行ってみるとなかなか立派でした。

しかし、ここはベトナムのウォールストリートと称される
中心部から車で15分ぐらいと、結構離れています。
もちろん、人通りは中心部なみに激しいところで、
栄えている通りにはあるのです。
が、何でこんなに中心部から離れた場所に
支店を設けたのかを聞いたところ、
ベトナム人がベトナムの証券会社を選ぶ際に重要なのは
場所が一番大きなポイントを占めているからだそうです。

というのも、ベトナムの証券会社では
基本的に発注を出す際、本人のサインが必要だからで
(もちろん、何回か取引をすると電話注文も可能になる)、
証券会社に足を運ばなくてはいけない機会が多いため、
人口密集地で証券会社の支店がないところというのは、
大きなチャンスになる可能性があるということです。

さて、なぜ同社の話しをしたかと言いますと、
同社はシステムスタッフが優れていて、
ベトナム株のリアルタイム株価画面があって
ベトナム株をやっている日本人からすると
とても便利だからです。
全然重くなくてスムーズに閲覧できます。
TRANG AN SECURITIESと検索していただければ
同社のHPが簡単に見つかります。

トップページの左上にHOSE Streamingという表示がありますが、
これがホーチミン市場のリアルタイム株価です。
なお、現在はメンテナンス中で表示されていませんが、
日本語の表示画面もあります。
その下にHOSE Link 3(Japanese)という表示がでれば、
それは日本語のリアルタイム株価となりますので、
興味がある人は是非、一度覗いてみてください。

 
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2007年8月7日(火)

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