"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第20回
魅力あるベトナムの証券会社への投資

以前にお書きした
チャンアン証券(OTC銘柄)について
色々と調べているのですが、
なかなかに魅力ある証券会社のように感じています。
同社については以前、ご紹介しましたけれども、
もともとは証券委員会にいたコイ社長と、
ベトナム第5位の銀行であるベトナム投資銀行、
VNPT(ベトナム郵電公社)が
たまたまのきっかけで知り合いになり、
一緒に証券会社を立ち上げましょう
ということで設立された新興証券会社です。

そして同社の最も良い点は
経験豊富なスタッフが他の証券会社などから集まってきている
という点です。
たとえば、同社の副社長(ITマネージャー)は
たまたま知り合いなのですが、
ベトナムの証券市場の黎明期から証券システムの設立に携わり、
最近まで某大手銀行系の証券会社のシステムの
ほとんどを担当していた方です。
実際に同社のHP1を
ご覧になっていただければ分かりますが、
株価更新のスピードは
他の証券会社と比べものに成らないほどスムーズです。
また、将来への業務展望も非常に魅力があり、
VNPT傘下企業はもちろん、
その他のアンダーライティングのかなりの見通しで立っています。
そして将来的にはサイゴン証券(SSI)のように
インベストメントバンキング業務に進んでいきたいとしています。
08年にはハノイ市場に上場予定。

もちろん、楽観的な話しばかりではありません。
たとえば競合激化。
ベトナムでは現在50社以上の証券会社があり、
さらに50社以上が設立を予定しており、
100社以上の証券会社が乱立している状態になります。
したがって、
力のない証券会社は淘汰されていくことになるでしょう。
実際のところ、
現在、証券会社のOTC株価は物凄く低いのです。

しかし、同社のようにバックがしっかりしており、
先行きの目星が付いている証券会社については、
株価が低迷している現在は
非常に良い投資タイミングであるということができるでしょうか。


1 http://www.tas.com.vn

 
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2007年8月16日(木)

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