"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第33回
ベトナム株の有望銘柄は中国株がヒントに

ベトナム株の有望銘柄を考える際に
大きなヒントの1つになるのは
中国株でどのような銘柄が上昇したかを考えることだと思います。
なにしろ中国株では
上昇している銘柄が目の当たりに分かりますから、
「ああ、あの銘柄を〜年前に買っていれば・・・」
というように悔しい思いの強い銘柄と同じような銘柄を
ベトナム株で買えばいいわけです。 

たとえば、万科企業、中国海外発展、
広州富力地産などの不動産株。
これらの不動産ブルーチップは
経済の発展ともに業績が拡大することは目に見えています。
ただ、ベトナムの場合、
上場している不動産ブルーチップは既に
PER40倍とかそのあたりの高値まで買われていて、
買いにくい側面もあります。

一方で、店頭株(OTC)であれば、
大きく儲けている不動産株が
PER15〜20倍ぐらいで売られていますから、
そういうところを拾って上場を待つのは
かなりの楽しみがあるように思います。
もっとも日本の個人投資家にとっては、
OTCの売買は少し敷居が高いという難点はありますが。
一方、上場している銀行株は
外国人保有枠が無いし、
人寿保険のような保険株は上場していません。
ただ、現在、人寿保険が
急激に業績を上げているカラクリを考えてみると、
ようするに本土株の急激な上昇による
運用益の拡大が評価されているわけです。

こう考えると、保険でなくとも同じように
いろいろなところに投資を行っている企業は
有望ということになります。
ベトナム現地でいろいろな企業に訪問していると、
有望な未上場企業に
早くから投資をしている会社がどこなのかが見えてきます。
こういう企業は、
上場株の中にもありますので、
そういう観点から銘柄を調べてみるのも面白いと思います。

 
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2007年10月2日(火)

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