"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

新興国投資の最新事情を、現場直送
出来たてほやほやのままお届けします!

第49回
優良で割安なドバイ株の情報

先日、ドバイ株の石田和靖さんとお茶をしながら
新興国投資について色々とお話しました。
石田さんは現在ドバイ株投資企業情報編を執筆されており、
12月上旬発売予定とのこと。
本書の執筆を進めていく上で石田さんは、
「ドバイやアブダビの企業は、
調べれば調べるほどその魅力が溢れてくる」と言います。
たしかに、ドバイの上場企業は、
グローバルに活躍している企業が非常に多い。
各企業の事業モデルを調べてみると、
実に様々なビジネスが
中東・アフリカ・欧州・アジアに進出しているそうです。
フラット化する世界の中で、
グローバル展開の基盤を持つ企業は
今後非常に力強く成長していくのではないでしょうか。
逆に国内市場のみで戦っている企業は
今後苦戦を強いられることと思います。

エマール・プロパティ(不動産)
アラメックス(物流)
ドバイ・イスラミック・バンク(イスラム銀行)
ガルフ・ナビゲーション(海運)
エア・アラビア(航空)
アラブテック・ホールディングス(建設)
タブリード(冷房装置)

これらはすべてドバイ証券取引所に上場する企業です。
どれも積極的な海外展開で大きく業績を拡大していますが、
2006年初頭のクラッシュ以後、
株価は非常に割安な状態にあります。
そこに目を付けた西側の機関投資家の資金が、
ここ1〜2ヶ月で徐々に入りつつあり、
理想的な上昇トレンドを描き始めています。
このトレンドは今後当分続くであろうと、
ゴールドマンサックスなど多くの機関投資家が発表しており、
個人投資家にとっても注目の集まる市場に育つことでしょう。

さらにドバイは企業だけではなく、
政府の強いリーダーシップと戦略も魅力的です。
ドバイは石油がほとんど採れないので、
非石油産業による経済の多角化を早くから進めてきました。
政府は2015年までの経済プランを具体的かつ簡潔に発表しています。
いままさに官民一体となって、
その目標に向かって突き進んでいます。
今後、金融、物流、IT、医療などの面でも
ドバイは頭角をあらわしてくるでしょう。
前述の企業を含めた30社の企業情報が
12月上旬に発売されます
(amazonキャンペーンも行うそうなので、
特典を付けたい方はこちらからどうぞ1)。

ドバイ株に興味を持つ個人投資家は必見の一冊です。
本書は、最近よく新聞で目にする世界最大の政府系ファンド
(SWF:ソブリンウェルスファンド)である
アブダビ投資庁(ADIA)を経て、
現在UAE最大のメガバンクである
ナショナル・バンク・オブ・アブダビ(NBAD)に在籍してきた
ファンドマネージャと、
各金融機関から多くの情報を入手してきた石田さんが、
ともに2人で編集作業を繰り返してきた本だそうですから、
ドバイ企業がどのように描かれているのか
発売がとても楽しみで、私も期待しています。


1 http://kowloon.livedoor.biz/archives/51182409.html

 
←前回記事へ

2007年11月27日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ