"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第53
2000年にオープンしたばかりのドバイ市場

原油高やシティグループに
8000億円超の投資を行ったアブダビ投資庁、
湾岸諸国通貨のドルペッグ解除観測など、
これまで中東に注目していなかった方々にも
アラブ首長国連邦(UAE)や、
UAEの中の1首長国であるドバイの名を
たびたび新聞でみかけることが多くなったと思います。

UAEを構成する7つある首長国の一つがドバイやアブダビです。
ドバイの人口は約130万人で、
UAE全体のGDPは今年の予想で1960億USドルほどですが、
一人あたりのGDPは日本より高く、
昨年の成長率は11.5%にも達しました。
その勢いは日本人の想像を絶するもので、
今や世界の建設クレーンの約3割がドバイに集まっています。

なぜこれほどの高い成長率を続けているのかというと、
ドバイ政府が国家戦略である
「ドバイ・ストラテジック・プラン2015」を軸として、
ドバイを中東の香港のような、
金融の中心特区的な位置づけにすべく
様々な政策を打っているからです。

そして、その中で最も大きな軸の1つとなるのが証券取引所。
意外かもしれませんが、
ドバイ証券取引所もアブダビ証券取引所も
2000年にオープンしたばかりの新しい市場です。
両市場を合わせても上場銘柄数は100銘柄程度、
時価総額は10兆円(ベトナムの約4倍)程度。

来年からはエミレーツ航空をはじめ、
大型企業が続々と上場して時価総額は大きく伸びる予定で、
世界の資金もドバイに注目をせざるを得ない状況に
なってくるのではないでしょうか。


http://www.dubai.ae/
en.portal?topic,hm_dxbstgplan,0,&_nfpb=true&_pageLabel=misc

 
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2007年12月11日(火)

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