"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第54回
なぜにドバイ?

最近は、日本初の海外投資専門のSNSである
ワールドインベスターズ()などを運営する
ドバイ株の石田和靖さんと
一緒にお話する機会が本当に多くなりました。
2人で話していると、
海外投資に関する話しが本当に尽きません。

さて、その石田さんが注目されているドバイですが、
私の素朴な疑問として、
『なぜにドバイなのか?』ということがありました。

中東がオイルマネーで好景気なことはわかるし、
原油価格が長期的な傾向として強気で推移することはわかるけど、
別にドバイじゃなくてもいいんじゃないの?
と思っていたわけです。
私を含めた普通の日本人の感覚では
ドバイは高級リゾート地としての印象が強いと思います。
しかしドバイは古くから発展してきた
中東最大級の商業地でもあります。

ドバイで海上油田が発見されたのは1966年ですが、
それ以前から、
ドバイは中東地区の貿易の中心地として発展してきました。
中東はアジア・ロシア・EU諸国・アフリカ諸国に隣接する
という地理的優位性がありますが、
そのなかでドバイは港町で栄えてきました。
数ある中東の港町の中でも、
ドバイが発展してきた力の根源となっているのは
市の中心を流れるクリーク(運河)です。
ドバイは、この他にはない、
抜群の利便性を持って、
長く貿易の中心地となってきたわけです。

こうした経緯があるため、
必然的にドバイが取る政策は無税政策など、
貿易の中心地を目指す政策となり、
ペルシャ湾の対面にあるイラン側の貿易拠点を利用していた人も
ドバイを利用するようになっていった、
というわけです。

このように、
近年のドバイの躍進は
歴史的な商都としての基盤に基づくものである
ということが言えるでしょう。

http://worldinvestors.jp/

 
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2007年12月13日(木)

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