"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第68回
噂のアブダビ投資庁の元ファンドマネージャーとのミーティング

アブダビ投資庁と言えば、
シティグループに8000億円の投資を行ったことで
一気に有名になりましたが、
今回のドバイ訪問の際、石田さんのご紹介で、
アブダビ投資庁の元ファンドマネージャーに
いろいろとお話をお伺いしてきました。
シティグループに投資をした経緯や理由、
アブダビ投資庁の投資スタンス、
今後の注目ポイントなど、
いろいろなお話をお伺いできて、本当に参考になりました。

あまり詳しく書くことが出来ないのですが、
差し支えのない範囲で、
面白いなと思ったエッセンスをご紹介しますと、
彼らの投資スタンスは非常に真っ当だということ。
多くの日本人にとって、
アブダビ投資庁というと、
なんだか、
非常に特殊な投資を行っていると考えられがちなのかもしれません。
が、彼らの投資はきわめて理論的に、
真っ当な投資を、時間をかけて行われています。
たとえば、成長力とPERを見比べて、
割安と思えるものに投資するということです。
逆に、いくら成長力が高くても、
(その成長分まで織り込んだ)割高なものは素直に売ることです。

ところで、
アブダビはドバイから車で2時間ほどのところにあります。
アブダビはアラブ首長国連邦(UAE)の首都なのですが、
ドバイの急激な発展を見て、
少しライバル心を持っている感じです。
たとえば、
ドバイの最高級ホテルのバージ・アル・アラブに対して、
エミレーツパレスという最高級ホテルを作りました。
バージ・アル・アラブが一番高さが高いホテルなら、
エミレーツパレスは
一番横に長いホテルといった具合で作られていて、
とにかく広大でゴージャスです。

でも、バージ・アル・アラブが
お金と勢いに任せて作った感じがするのに対して、
エミレーツパレスはアラブらしさを充分に出した、
情緒溢れる高級ホテルに仕上がっています。
この2つのホテルの違いは、
そのままドバイとアブダビの都市の違いにも
当てはまるような気がします。

 
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2008年1月31日(木)

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