"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第70回
世界の原油埋蔵量の約8%がUAEに・・

世界の原油埋蔵量の分布を見てみると、
諸説はあるのですが、
UAEに大体世界の原油埋蔵量の8%近くが眠っています。

UAEはサウジアラビアと異なり、
地図上で見るとそれほど面積は大きくありません。
外務省のデータを見ると
面積は8万3600平方キロメートルとなっています。
ちなみにサウジアラビアは215万平方キロメートル、
日本の面積は約38万平方キロメートルです。

その小さい国家であるUAEに
世界の原油埋蔵量の約8%近くが集中いるわけです。
つまり、莫大なオイルマネーが流れ込みますから、
これは経済が上向きにならない方がおかしいですよね。
ドバイに行ってみると、
本当に街中が高層ビル建設のラッシュという感じが肌でわかります。
これはある意味、中国やベトナムを凌いでいます。
原油価格は2001年ごろは20〜30ドル近辺だったのが、
現在は90ドル近辺です。
昔と比べて、ただでさえ大きかった石油収入が
約3倍以上になって流入してきているわけです。

ちなみに、
UAEの中で取れる原油は多くがアブダビ首長国から取れます。
で、ドバイからは、それほど原油は取れません。
しかしアブダビとドバイの間で約束がありまして、
アブダビからドバイに、
原油で得た資金を流すかわりに、
ドバイは政治的なところには触れないように、
ということになっています。

今の原油価格は
株式からの資金シフトによる側面も大きいと言われていて、
今後短期的に下がる可能性もあります。
しかし、下がる可能性があると言っても、
中国やインドなど新興国の台頭で需要が拡大していますから、
昔のような安い価格にはならないのではないでしょうか。
となれば、短期的にはともかく、
中期的にはドバイの経済発展は止まらないでしょうし、
まだ欧米の資金がはいってきていない、
今の割安な株価は投資チャンスと思うのですが、
どうでしょうね?

 
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2008年2月7日(木)

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