"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第73回
面白いことになりそうです

何回かご紹介しているベトナムの不動産株の雄、
ホアンアインザーライの話しです。
先日、08年の利益見通しについて、
税引き前利益予想を9000億ドンから2兆5000億ドンまで、
約2.8倍に一気に上方修正して、
世界的に株価が大暴落するのを横目に
グイグイ株価を押し上げている銘柄です。

思えば去年の10月ぐらいには12万ドン前後でしたけど、
4ヶ月後の今、ついに25万ドンを超えてきました。
それでも08年予想PERは16倍前後ぐらいです。
同社の分析をしていて思うのは、
今、同社は25のプロジェクトを抱えていますが、
現在の業績予想数字・・・
しかも上方修正したあとの税引前利益2兆5000億ドンで考えても、
この業績予想は、
私の目から見ると
かなり控え目な予想のように思えるのですが・・・

たとえば、
ホーチミン市第2区で先日発売したマンション
(ホアン・アイン・リバー)について
580戸の募集に対して5000件を超える応募があったとのこと。
最低販売価格は2200ドル/平米だそうですから、
その売上と利益を計算するだけでも結構な金額ですよね。
しかも、9倍の応募があったわけで、
そういった物件が作れば飛ぶように売れる状況なわけです。
こう考えると、
現在保有しているプロジェクトだけでも
相当なポテンシャルがあると思いますけど、
ベトナムの不動産価格の上昇と、
HAGL自身の不動産販売で流れ込む大量のキャッシュによる
追加投資が、
業績にさらなるレバレッジをかけて、
今後も上方修正に次ぐ
上方修正を重ねていく局面にあるのではないかと思うのですが、
どうでしょうね。

たとえが良いか悪いかはわかりませんが、
急騰する前の日本の不動産流動化銘柄のような感じがします。
同社は3月末にホーチミン市場に上場する予定ですが、
その前に2月末に株主総会を開く予定です。
そこでの同社の発表もかなり楽しみです。

 
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2008年2月19日(火)

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