"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第76回
商品価格上昇の波に上手く乗る

トルコ軍によるイラク北部攻撃などで
原油価格が100ドルを突破したこともあってか、
今更というわけではないですが、
商品に関して強気なレポートが外資証券各社から出ています。

たとえば、メリルリンチは
【商品のスーパーサイクルは今後15年継続か?】
というレポートを、
ゴールドマンサックスは株式と
原油はデカップリング(非連動)で、
今年も最高値更新を続けるというレポートを発表しました。

ゴールドマンの予想をもう少し見てみると、
原油相場の今年の予想は
1バレル=95ドルのまま据え置きましたが、
今年後半にバレル当たり105ドルを上回るとも予想。
同社はもともと今春辺りに
若干の調整があると予想していましたが、
米国の利下げや景気対策が早ければ
5月に同国のエネルギー需要を刺激する見込みのため、
当初予想していた今春の「若干の調整の下げ」は
実現しない可能性があるとの見通しを示しました。

もちろん、原油価格だけではなく、
金属価格や農作物の価格なども上昇しています。
金価格はついに950ドルを突破してきました。
むろん、米国の景気減速があれば、
原油の消費量が減りますから、
原油価格は短期的には調整局面を迎えることもあるでしょうが、
そこが逆にチャンスと考えることも。

需要は増え、
供給は急激には拡大しないのですから、
長期的なトレンドは変わらないように思います。
とすると、
この商品価格上昇によって
値上がり益を享受できるような仕組みを作れれば、
具合が良いのではないかと思うわけです。
紫金鉱業やアイバンホなどの金鉱株や、
オイルマネーで潤う中東の株式市場に注目しておくことは、
そういった意味から重要であると思いますが、
どうでしょうね。

 
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2008年2月28日(木)

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