"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第78回
中国の不動産事情(現地レポート)

中国現地在住社員との不動産に関するミーティングです。
参考になる部分もありましたので、
そのままの感じでお伝えします。

<戸松> 北京の不動産市場はどんな感じですか?

<現地> 今、北京の不動産価格はまだ上昇していますが、
販売数が減少していますね。
価格がどうして上昇しているのかというと、
北京オリンピックにあわせて、
新規の開発プロジェクトの申請が認められず、
物件の供給量が減っているからです。
しかし、昨年後半ぐらいから販売量は減少してきているようです。
今の不動産価格がバブルなのかどうかは、
意見のわかれるところですね。

<戸松> 今の北京の不動産価格はどのくらいですか?
また、一般的な収入はどのくらいと考えていればいいでしょうか?

<現地> たとえば、北京の中心部のマンションなら、
100平米で300万元(4350万円)以上だと思います。
中心地から少し離れたところでも
200万元(2900万円)はしますね。
一方で、年収ですが、
大学を出ている友人たちの平均月給は
1万元(14万5000円)程度ですが、
ボーナスが企業によって違います。
たとえば、証券会社の友人(普通のOL)の場合
1回のボーナスで200万円以上もらっていました。
別にその人は普通のOLですよ。
証券会社、不動産会社などでは
そのくらいのボーナスは珍しくなく、
しかも共働きの人が多いので、
そういう人たちが
中国の消費を支えている側面もあると思います。

<戸松> ちなみに北京以外の地域の不動産価格はどうですか?

<現地> 広州とか深センとかの不動産価格は
去年後半から下がり始めた感じです。
一番最近のある記事によると、
広州の17の物件の価格は去年10月と比べると、
20%〜40%下がりました。
下がり幅のTOP10物件は全部29%以上下がっています。

<戸松> そうすると、
広州とか深センの不動産会社の08年上半期の業績は
ちょっと注意が必要ですね。
上海はどうですか?

<現地> 上海のほうは、多分、
場所によって差があると思います。
そのあたりも含めて、
近くレポートをまとめてみたいと思います。

<おわり>

 
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2008年3月6日(木)

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