"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第82回
碧桂園の07年利益は約3倍増

時価総額ベースでは中国海外発展
(証券コード:0688、時価総額は約7200億円)を超え、
香港に上場している中国本土不動産会社の中では
トップの時価総額を誇る誇碧桂園
(証券コード:2007、時価総額は約8400億円)が
2007年の決算を発表しました。

売上は前年比123%増、
純利益は前年比172%増益という結果となっています。
ちなみに大幅増収増益ですが、
市場コンセンサス予想とほぼ同じ数値ですので、
サプライズではありませんが、
それでも改めてみてみると凄い数値ですよね。

2007年に販売契約できた不動産面積は
前年比ほぼ倍増の260万平米で、
平均販売単価は前年比20%増の6359元/平米となっています。

ちなみに株価を6.6HKドルと考えると、
2007年実績PERは約23倍です。
 
経営陣によると、2008年の販売契約目標は
さらに倍増の550万平米としていますが、
2008年と2009年の各証券会社の利益伸び率の予想を見てみると、
純利益ベースで2008年は50〜70%伸びる予想が多く、
2009年は40%程度の伸びの予想です。

不動産の販売地域を見てみると不動産価格の下落幅が大きい
広東省地域の不動産シェアが結構大きいですが、
販売量で価格下落を補うのと、
価格の高かった過年度分に契約をした分の売上が
今後立つとのことを考慮して、
それだけの増益を維持できるという予想のようです。

予想どおりとして2009年の予想PERは10倍ぐらいです。
まだ株価は下がる余地はありますけど、
6HKドル前後でかなり値固めが出来てきたのではないか
という印象を持っていますが、
どうでしょうね。

 
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2008年3月20日(木)

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